内科 | 札幌豊平区の内科・循環器科・腎臓内科なら|医療法人社団はせがわ内科クリニック

INTERNAL MEDICINE内科

INTERNAL MEDICINE内科

1

糖尿病とは

糖尿病は、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンの作用や分泌の低下により、血液中の血糖値が高くなる病気です。
遺伝的な要因・過食・運動不足などの生活習慣が糖尿病の原因となります。
ご両親やご兄弟に糖尿病疾患の方がいる場合には、定期的に血液検査を受けられることをおすすめします。
血糖値が高いと、喉の渇きを自覚することがありますが、自覚症状がないまま経過することも多くあります。
自覚症状がなく、治療せずに放置したままにすると、狭心症・心筋梗塞・脳梗塞・糖尿病性網膜症による視力障害・糖尿病性腎症による腎不全・閉塞性動脈硬化症による下肢の虚血などを引き起こす原因になります。

2

血糖値を下げるには

過食やお酒の飲み過ぎ、甘いもの・脂っこいものを好む、不規則な食事時間、野菜不足、運動不足、肥満などは、糖尿病発症の危険因子になりますので、まずは食事内容を見直す ことが大切です。
また、血糖値を下げるためには脂肪を減らし、筋肉をつけることが重要です。
筋肉は、基礎代謝を増やし、血糖をエネルギーとして利用することにより血糖値を下げる働きをします。
1日1万歩を目標に歩くようにしましょう。食後に運動を行う事で、食後の高血糖を改善することができ、より効果的です。

3

治療方法

糖尿病治療は重症度によって異なります。軽症の方は、まず食事療法と運動療法を行います。
食事・運動療法を行っていても血糖値が高い場合には、内服治療やインスリン治療などを行います。
糖尿病の内服治療薬、インスリン製剤には様々な種類のものがあり、体型やインスリンがどの程度分泌されているか、食後高血糖の有無などを考慮した上で治療薬の選択を行います。

GOUT/HYPERURICEMIA痛風・高尿酸血症

1

高尿酸血症とは

高尿酸血症は生活習慣病の1つで、高尿酸血症が続いた際の症状の1つとして痛風があります。
尿酸値が高い状態が続くと、血液に溶けなかった尿酸が結晶化して体内に蓄積します。
この状態が高尿酸血症です。

2

痛風とは

痛風は、体内で尿酸が多くなり、関節にたまって結晶化し、炎症を引き起こして腫れや痛みが生じる病気です。
患部に風があたるだけで激痛が走ることがその名の由来といわれています。
尿酸はプリン体が体内で分解されてできる物質で、血液中の尿酸の濃度が高くなり、7.0mg/dlを超えると高尿酸血症の状態となります。
この状態が長引くと、関節の中で尿酸が結晶化し、これを白血球が処理する際に炎症を引き起こします。
そのまま放置すると、同じ症状が再発し、そのたびに状況が悪くなり、腎臓にも影響を及ぼすことがあります。

3

痛風の症状

一般的に、足の親指の付け根に激しい痛みを感じます。足の甲や足関節や膝関節、手関節、肩関節などに痛みが出ることもあります。
痛みは発作的に突然発生し、しばらくすると治まります。
しかし、痛みの発作と鎮静を繰り返すうちに症状はどんどん悪化していきます。
関節の腫れや痛風腎(腎臓に尿酸の結晶がたまり、腎機能が低下し、排泄が正常にできなくなる病気)や腎臓結石・尿管結石(腎臓や尿管に結石がたまり、腰や背中のあたりに激しい痛みを感じる病気)などを併発させる恐れがあります。

4

治療方法

痛みや炎症が強いときは、まず非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAID)で痛みと炎症を抑えます。
NSAIDが使用できない患者さまにはステロイドなどを使用することもあります。
痛みが治まったら、次に尿酸値を下げる治療を開始します。
治療法としては薬物療法と生活習慣の改善がメインになります。
薬物療法は尿酸の生成を抑える薬と、尿酸の排泄を促す薬の2種類があり、症状に合わせて選択します。
痛風の症状を繰り返していくうちに、次にいつ起こるのかの予兆があることがあり、その際にはコルヒチンという薬で症状が起こるのを予防することができます。
生活習慣の改善としては、食べ過ぎに注意し、プリン体を多く含む食品を控えたり、アルコールの摂取を控えたりすることが有効的です。
また、水分をよく取り、負荷の多い運動などは避けることが大切です。

DYSLIPIDEMIA脂質異常症

1

脂質異常症とは

脂質異常症の中には、高LDLコレステロール血症・低HDLコレステロール血症・高トリグリセリド血症があります。
以前は、総コレステロールの数値が220mg/dl以上の場合に高コレステロール血症と言われていました。
現在では動脈硬化を進めるLDLコレステロール(悪玉コレステロール)が、140mg/dl以上の場合、高LDLコレステロール血症といわれ、重要視されています。
一方で、HDLコレステロール(善玉コレステロール)は40mg/dl未満になると動脈硬化のリスクが高くなります。
また、中性脂肪が空腹時採血で150mg/dl以上の場合を高トリグリセリド血症と言いますが、高トリグリセリド血症も動脈硬化との関連が示唆されています。

2

脂質異常症と言われたら

まずは食事・運動療法が必要になります。
飲酒や甘いものの取り過ぎ、肥満は中性脂肪を増加させ、鶏卵・魚卵・レバー・マヨネーズ・動物性脂肪などはLDLコレステロール(悪玉コレステロール)を増加させてしまいます。
アルコール・甘いもの・動物性脂肪などを控えめにすることが重要です。
喫煙はHDLコレステロール(善玉コレステロール)を低下させるので禁煙が必要です。
運動はLDLコレステロール(悪玉コレステロール)や中性脂肪を減少させ、HDLコレステロール(善玉コレステロール)を増加させる効果があるため、1日1万歩を目標に歩くようにしましょう。

3

治療方法

高LDLコレステロール血症の場合は、食事や運動不足が関与している以外に遺伝的要因も関与している場合があります。
食事・運動療法を行っても改善が無い場合は内服治療を必要とします。
現在は、スタチン系と言われる肝臓でのコレステロール合成を抑え、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)を低下させる薬が第1選択として使用されています。
最近ではエゼチミブという小腸からのコレステロールの吸収を抑え、コレステロールを低下させる薬剤も使用されています。
中性脂肪が高い場合は、フィブラート系、イコサペント酸エチルなどの薬剤を使用します。

COLD風邪・体調不良

1

風邪・体調不良について

一般的に発熱がある際や、体調が悪い際などに、風邪の症状を疑う方が多いと思います。
風邪とは、鼻腔から咽頭、喉頭までの気道である上気道に急性の炎症が起こる疾患の総称です。炎症がその下の中気道にあたる気管や気管支、さらにその先の肺にまで広がる場合 もあります。
老若男女を問わず幅広い年齢層の方が発症し、健康な人の大半が罹患する一般的な疾患です。
自覚症状として、くしゃみや鼻水や鼻づまりなどや、喉の痛みなどのがあります。
咳やたんなどの症状や、発熱や頭痛、全身の倦怠感を感じる場合もあります。
空気中に浮遊しているウイルスなどの病原体が気道内に入って、気道の粘膜に付着し、侵入したり増殖することが原因で起こります。
病原体が侵入しても、免疫力が高い人などは症状を感じないことがあります。

2

治療方法

風邪の原因となる病原体は80~90%がライノウイルスなどのウイルスと言われています。
安静にして、十分な水分と栄養を取ることで自然に治癒することをめざします。
鼻水を減らす薬や、解熱剤、のどの痛みを和らげる薬を処方するなど、個々の症状に合わせて対応します。
ただ、扁桃などが細菌に感染したと思われる症状がある場合や、肺炎マイコプラズマなど細菌が原因だと思われる場合には、患者の症状に合わせた抗菌薬を処方して対応します。