予防方法と治療法 | 札幌豊平区の内科・循環器科・腎臓内科なら|医療法人社団はせがわ内科クリニック

FAQよくあるご質問

Q.

健康診断で尿タンパク・尿潜血があると言われましたが、元気なので大丈夫ですか?

A.

腎臓病は初期には自覚症状がなく、自覚症状が現れた時には既に深刻な状態にまで進行している病気です。
今は元気でも、病状がゆっくりと進行して、10~20年後には40%近くの患者様が末期腎不全となり、透析が必要な状態になると言われています。
腎臓内科を早急に受診することを強くお勧めいたします。

Q.

たんぱく質の摂り過ぎは腎臓に良くないというのは本当でしょうか?

A.

たんぱく質の過剰な摂取は、たとえ腎機能が50%以下ではなくても糸球体に負荷をかける可能性があります。
不要なたんぱく質は尿素窒素に代表される尿毒素になります。この尿毒素は腎臓から排出されて尿の中に捨てられなければなりません。
多くの尿毒素を体から捨てるためには、腎臓は余計に働く必要があります。それで腎臓に負担がかかってしまうことになります。

Q.

病院で「慢性腎不全の疑いがあります」と言われました。治るものなのでしょうか?

A.

完全に治癒するということはまず無いとお考えください。
しかしながら、今の腎機能に見合った食事療法や薬物療法などで自己管理することで、進行を遅らせることができる可能性は十分にあります。
いずれにしても、腎臓専門医で一度精密な検査をすることをお勧めいたします。

Q.

慢性腎臓病を放っておくとどうなりますか?

A.

放置しておくと、腎臓の血液が痛めつけられることにより、腎臓の働きがどんどん悪くなります。
同時に全身の血管も傷つき、心臓病、脳梗塞、脳出血などの心臓血管疾患を発症しやすくなると言われております。
さらに、心臓などが悪くなってしまうと腎臓に栄養を送る血液の量も減るため、腎臓がさらに悪くなるという悪循環に陥ってしまいます。

Q.

日常生活で気をつけることを教えてください。

A.

まずは生活習慣の改善です。
肥満の改善、塩分摂取量を抑える、禁煙、適度な運動など、日頃の悪い習慣を改善することがとても大切です。

Q.

尿毒症とは、どのような状態のことを言うのでしょうか?

A.

腎機能が低下して老廃物が溜まってしまうと、本来尿に排出されるべき毒素が溜まって全身に様々な影響が出てきます。
いろいろな臓器に異常が起こる全身症状であることが特徴です。

Q.

透析を開始する基準を教えてください。

A.

尿毒症の症状が強いかどうかが判断基準になります。その中でも、以下の症状を重視していきます。

・食欲がない・吐き気や嘔吐のために食事が取れない

・横になると胸が苦しくなる・胸が圧迫されてドキドキする

・身体がだるい、気力や元気が急に失くなった、頭が重い

・手足の筋肉がつりやすい

・鼻血や歯茎からの出血が止まりにくい

・血清クレアチニン濃度が8mg/dL以上、あるいは8mg/dL未満でもクレアチニン濃度が5mg/dL以上で尿素症がみられている場合

この中でも、特に「食欲がない・強い吐き気がある・嘔吐がある・胸が苦しい」といったところが重要視されます。

Q.

透析時間と透析回数はどれくらいでしょうか?

A.

1回あたり4~5時間、週3回という基準が採用されています。
この範囲で、患者様の状態、体内で生産される老廃物量、必要な除水量などを診て、透析時間・回数が決められます。

Q.

透析にはどれくらいのお金がかかるのでしょうか?

A.

透析療法の医療費は高額で、1ヶ月で約40万円程度かかります。
しかし、実際には医療費の優遇策が用意されていますので、患者様の払う費用はとても少なくて済みます。
諸手続きが必要となりますので、詳しくは血液透析を行なっている病院にお尋ねください。